下津井電鉄線廃線跡サイクリングロードは茶屋町児島自転車道ともよばれ岡山県倉敷市茶屋町駅から同下津井駅までを結ぶ約21kmの自転車道です。
今回は茶屋町から児島、児島から「風の道」を通り下津井まで行き、そのあと鷲羽山の展望台を回りふたたび茶屋町まで戻るルートを紹介します。
初見で迷う場所も詳しく説明しますので迷うことなく完走できます。
激坂もほとんどないので上級者には物足りないと思いますが、初心者やファミリーにおすすめのルートなのでぜひ行ってみてください。
下津井電鉄とは?
1913年に茶屋町~児島間が開業し、1914年に児島~下津井間が開業しました。
1970年代以降、岡山県内の道路網が整備されバスの利用客が増加することにより電車の利用客が減少し1972年3月末で茶屋町~児島間が廃止。
1988年の瀬戸大橋開通後に下津井周辺の道路事情が大きく改善し路線バスへの変更ができるようになると1990年末で残りの児島~下津井間が廃止。
1972年と1991年の廃止時2回に分けて倉敷市に鉄道部分の土地を譲渡し、そのほとんどの部分が自転車道となりました。
鷲羽山とは?
標高は133mで瀬戸大橋の玄関口で、その山容があたかも鷲が羽を広げて海にはばたく姿に見えることから名づけられたとも言われています。
展望台から見る景色は塩飽諸島の島々など絶景で、天気の良い日は反対側の四国高松市まで見えます。
そのほかブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランドなども有名で日本一怖いとされる「スカイサイクル」があります。
下津井電鉄線廃線跡サイクリングロードコースマップ
茶屋町~児島~風の道~下津井~鷲羽山展望台~児島~茶屋町
距離、獲得標高、所要時間は?
距離:48.31km
獲得標高:366m
所要時間:3時間
おすすめ駐車場
自家用車に自転車を載せて来た場合時間制の駐車場に止めてしまうとゆっくりとサイクリングできないので1日何円とか上限が決まっている駐車場に止めましょう。
サンタカ第12駐車場
24時間500円
茶屋町駅の裏になりますが最安値で空きも多くおすすめの駐車場です。
茶屋町駐車場
24時間500円
下津井電鉄線廃線跡サイクリングロードのスタート地点の目の前にあります。
茶屋町駅の表側となり満車の可能性があります。
WEB予約できる駐車場
休日は駐車場がいっぱいでどこにも止めることができない可能性があります。
そのような心配のないよう事前に駐車場を予約しておけば確実に駐車できるのでスケジュール通りに行動できるのでおすすめです。
akippa(あきっぱ!)
akippa(あきっぱ!)は akippa株式会社が運営するサービスで、全国の空いている月極駐車場や個人の駐車場をスマホやPCでかんたんにシェアできるサービスです。
30日前から予約ができ前日までのキャンセルは無料なので早めに仮押さえすることもできます。
タイムズのB
「タイムズのB」は黄色い看板でおなじみのタイムズ24株式会社提供の予約できる駐車場サービスです。
2週間前~利用直前まで、スマホ・PCで簡単予約ができポイントを貯めたり使ったりもできます。
軒先パーキング
軒先パーキングは事前に駐車場を予約して当日スマートにドライブ・おでかけを楽しむことができるサービスです。
レンタサイクル
■茶屋町駅キヨスク売店
台 数:10台
料 金:300円(1日1回)、500円(二日パス)
時 間:9:00~17:00
問合せ:086-428-5883
ママチャリでもじゅうぶん完走できるコースなのでレンタサイクルでもチャレンジしてみてください。
茶屋町~児島 14.5km
それではサイクリングコーススタートします。
茶屋町駅(ちゃやまち)
スタート地点です。
茶屋町駅前駐輪場の脇ほどにあります。
ものすごくわかりにくいスタート地点だったのですが、いつの間にか案内板ができておりわかりやすくなっています。
自転車道とはいえ住宅街の間を通っていますので信号や一時停止などたくさんあります。
散歩している人も多いので安全にはじゅうぶん注意してサイクリングしましょう。
普通の道路と自転車道とどちらか迷った際はこの標識があるほうを走ってください。
天城駅(あまき)
林駅(はやし)
ブルーライン
サイクリストにはおなじみのブルーラインもところどころにあります。
初見で必ず迷うところ その1
林駅から福田駅の間にある瀬戸中央自動車道水島ICがあるところの交差点です。
ここは何の案内もなくまっすぐ方面へ進みがちですが右へ曲がり道なりに進みます。
福田駅(ふくだ)
プラットホームもなく住宅街に急に出てくるので注意して探してください。
初見で必ず迷うところ その2
福田駅から稗田駅の間の場所です。
まっすぐではなく右へ曲がります。
なだらかな下りを降りてくる途中にありスピードも出やすい場所なので注意が必要です。
初見で必ず迷うところ その3
初見で必ず迷うところ その2から数100m先にあります。
横断歩道を渡り、左へ進みます。
稗田駅(ひえだ)
稗田(ひえだ)駅は模擬プラットホームつきで立派な跡地となっています。
柳田駅(やないだ)
陸橋ポイント
児島に入るとサイクリングロードでは珍しい陸橋を渡ります。
児島小川駅(こじまおがわ)
次の味野(あじの)駅は児島駅の旧称です。
茶屋町~児島間 終点
茶屋町~児島間の自転車道はいったんここで終点となります。
次は通称「風の道」と呼ばれる児島~下津井間のスタート地点「旧児島駅」へ向かいます。
旧児島駅へのルート
横断歩道を渡り大正橋を渡ります。
右側の横断歩道をまっすぐ進みます。
「風の道」のスタート地点「旧児島駅」へ着きました。
児島~下津井間「風の道」6.5km
下津井電鉄廃線跡最後の区間を走ります。
児島~下津井間は通称「風の道」と呼ばれここからはほぼ土の上を走ることになります。
雨の日や翌日などはかなり道が悪くなると思うので注意して走行しましょう。
旧児島駅
旧児島駅舎内は、金・土・日曜日および祝祭日(年末年始を除く)の8:30~17時まで通り抜けできます。
旧児島駅舎内にはレトロな計器類も展示しておりノスタルジックな空間となっています。
土の道を走ります。
遠くの山の上には鷲羽山ハイランドの大観覧車が見えます。
備前赤坂駅(びぜんあかさか)
初見で必ず迷うところ その4
ここを左へ曲がります。
大きな交差点に出ます。
風の道の小さな案内板もありますがわかりにくいので画像で説明します。
横断歩道を渡ります。
ローソンのほうへ横断歩道を渡り右へ曲がります。
左へ曲がりふたたび風の道へ入ります。
阿津駅(あつ)
児島ボートの開催日であれば迫力のあるボートレースが見れます。
琴海駅(きんかい)
鷲羽山駅(わしゅうざん)
瀬戸大橋もこの駅から見えます。
鷲羽山駅から東下津井駅の間で横断歩道を渡りますが、この先は土とコンクリートが混ざっていて非常に険しい道となります。
23Cなど細いタイヤを履いたロードバイクなどは押して歩いたほうが良いです。
下りが続きますのでスピードに注意して走りましょう。
東下津井駅(ひがししもつい)
下津井駅(しもつい)
ゴール地点の下津井駅
お疲れさまでした。
下津井電鉄廃線跡サイクリング完走です。
下津井駅構内には当時活躍していた車両が地元の有志「下津井みなと電車保存会」によって維持整備活動が行われています。
下津井駅から鷲羽山展望台まで
来た道をそのまま戻っても良いですが、せっかく下津井まで来たので鷲羽山展望台と児島の市街地を巡りながら茶屋町まで戻ります。
下津井駅から海沿いに鷲羽山展望台方面(瀬戸大橋のほう)へ向かいます。
田之浦公園
瀬戸大橋を真下から見ることのできる「田之浦公園」
「田之浦公園」からさらに鷲羽山展望台方面へ向かいます。
案内標識にしたがっていきましょう。
少しだけ上り坂が続きますが距離も勾配もそれほどありませんので頑張って上りましょう。
鷲羽山第二展望台
ヒルクライムを頑張ったサイクリストには絶景というご褒美を見ることができます。
鷲羽山第二展望台には「鷲羽山レストハウス」があり、トイレ、おみやげ、レストランなどあります。
鷲羽山第一展望台までは徒歩約10分、鷲羽山山頂へはそこから約5分ほどで行けますので自転車を置いて山頂まで散歩してみてください。
鷲羽山展望台から児島の市街地へ
鷲羽山観光を楽しんだら次は児島の市街地へ向かいます。
鷲羽山展望台から海沿いの道路へ出たら左へ曲がり児島ボートのほう(案内板は岡山倉敷)へ進みます。
ひたすら道なりに進み、児島ボートを過ぎ少ししたら元浜団地口交差点があるので左へ曲がります。
「風の道」ローソンの大きな交差点に戻ってきました。
ここからは来た道を戻ってください。
「風の道」のスタート地点「旧児島駅」まで戻ってきました。
児島市街地
児島といえばジーンズの聖地です。
せっかくなので商店街の中に入り「児島ジーンズストリート」を観光しましょう。
街のいたるところにインディゴブルーが見られます。
ジーンズメーカーのショップが立ち並ぶだけでなくオシャレなカフェなどもあります。
デニムまん、デニムバーガー、デニムソフトなどジーンズの町ならではの食べ物もあります。
世界中に認められた桃太郎ジーンズの本店もあります。
一通り観光が終わったら茶屋町まで来た道を戻りましょう。
さいごに
下津井電鉄線廃線跡サイクリングロードは倉敷市の有名な観光地にも立ち寄ることができ距離や上り坂も少なく初心者やファミリーなどたくさんの人が自転車で走っています。
歩行者自転車専用道ですが地元の人の生活道路と共存するかたちであります。
今後下津井電鉄線廃線跡サイクリングロードが廃止されないようモラルと交通ルールを守り歩行者優先で楽く安全なサイクリングをこころがけましょう。